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2010年5月20日 (木)

戸田奈津子さん講演会(その2:ハリウッドと映画界の今後)

続きです♪


ハリウッドの俳優達の話もしてくださいました☆


同志社女子大学の京田辺キャンパスの近くには、「一休寺」があります。

戸田奈津子さんがキャンパスに来る途中、この一休寺を通って、昔、リチャード・ギアと来た所だという事を思い出されたそうです。

リチャード・ギアは、大の京都ファンで、日本に来るたびに、必ず京都に足を運ぶそうです。しかも、静かなお寺が大好きだそうで、一休寺に行った時も、一人で30分ほど座禅を組んで瞑想していたそうです。

(実は、先日ブログにアップした、「キョートFUN」のイベントで訪れた大徳寺の「真珠庵」も、一休さんつながりなので、「一休寺」に一度行こうと思っていた矢先だったんです。今度機会があったら、行って来ます♪)


熱心な仏教徒らしく、戸田さんがリチャード・ギアから教わる日本のことも沢山あるそうです。


それから、「アバター」のジェームス・キャメロン監督のお話も。


キャメロン監督自身は、12歳の時から、アバターの構想がアタマにあったそうです。

彼のすごいところは、映画の作製技術そのものをつくり上げてしまうところだそうで、「タイタニック」のヒットでかなりの収入を得たキャメロン監督は、アバターを創るために3Dの技術も(ソニーと協力して)作ったそうです。

タイタニックも、ストーリー的には大したことないのに(って、戸田さんが言ってたんですよsign01)、あれだけヒットしたのは、映画の作り方、作製技術でしょう、と仰ってました。

そういう『パイオニア』精神がとても大切だ、とのことでした。


3D映画は過去に2回ブームがあって、今回が3度目です。

過去の3D映画が何故一時的なブームに終わったかというと、「画面から何かが飛び出てきてビックリした」で終わるからだそうです。

そこで、キャメロン監督は、アバターを作る際に一番気をつけたのが、

「観客を惹き込ませるために、画面からは何も飛び出させない」ということだったそうです。

そこまで徹底した情熱で創りあげた映画だからこそ、沢山の方が魅了されたのでしょうねheart01


キャメロン監督は、『これからの映画は3Dが中心になる』と言い切っているそうです。
その理由は、映画の歴史を見ればわかるとのこと。

映画の始まりは、チャップリンに代表されるように、「サイレント・モノクロ」でした。
サイレント映画に音声が入り、モノクロ映画がカラーになったのは、1943年の「風と共に去りぬ」だったそうです。でも、その後もモノクロ映画は残り続け、例えば、1950年代になっても、「ローマの休日」など、素晴らしい映画がモノクロだったりして、モノクロ映画はカラー映画が出てから25年も続きました。

ところが、ある年を境に、全てがカラー映画になったそうです。

それは、「カラーテレビ」が一般家庭に普及されてからのこと。人々は、わざわざ白黒を観に行こうと思わなくなったそうです。

ということは、3Dテレビが一般家庭に普及されたら、TVも映画も3Dが当たり前になる時代が来ると、キャメロン監督は仰ってるらしいです。しかも、「泳ぎに行くには水着を、ゴルフに行くにはクラブを持っていくように、いつかは『マイメガネ』を持参して、3D映画を観に行くようになる」とまで言っているそうですcoldsweats01

白黒映画からカラー映画に完全に切り替わるまで25年かかりましたが、今はもう既に3Dテレビが一般家庭用に販売されているので、3D映画への完全移行には、そんなに時間はかからないだろう、とのことです。

う~ん、納得させられますよね。でも、マイメガネって・・・(笑) 

確かに、「マイメガネ」の方が、3Dの映像がキレイに見えるかもしれないし、度つき3Dメガネってのもできるかもしれないし(笑)
一方で、めがねナシでも3Dを見れる技術も開発されているようですので、その辺はどうなるのか、まだまだ分かりませんねhappy01

それから、今までに感動したハリウッドスターの話で、レオナルド・ディカプリオの話を教えてくださいました。

彼は10代からハリウッドの世界にいて、「タイタニック」で一躍有名になり、名前が売れたのは良いことなのですが、反面、あまりにもの人気で、やっぱり、近寄ってくるのは良い人だけとは限らず・・・
どこに行くにもファンに囲まれ、「あの経験は悪夢」と言っているほど、凄まじかったそうです。

中には、そういう扱いに対してどうしていいかわからず、ダメになって行く人も多いらしいのですが、彼はその経験を通して

”I determined I sit in the driving seat of my life." (すいません、早くてメモしきれなかったので、何か抜けてると思います・・・)  と、「自分の人生の運転席に座ると決めたんだ」と言ったそうです。

自分の人生の主導権は自分で握るという事を、人生を車に見立てて「運転席」なんて言葉が出てくるなんて、素敵じゃないの! と思ったそうですhappy01

(ぐぐったら、「英語でしゃべらナイト」でも紹介されたようで、ちょっと使われてる単語が違うみたいですね(^^))

10代の頃からディカプリオを知っている戸田さん。30代になったディカプリオは、見違えるほど魅力的な男性に成長していたとのこと。

戸田奈津子さんは、沢山のハリウッドスターや監督と、親しくされています。
通訳としてのお仕事は、「望まない宝物」なんだそうです。

今でも、ご自身の通訳レベルは、まだまだだと仰っています。

心がけていらっしゃるのは、『自分の力以上に見せようとせず、卑下もしない』 あくまでも、等身大そのまま、オープンでいることだそうです。
(私も見習います!)

それから、有名人にはつきものの、「気難しい」「わがまま」という、周りからのウワサ。でも、実際に会ってみると、チームワークを大切にし、思いやりに溢れ、本当に素晴らしい人ばかりだったそうです。

だから、先入観は持たないようにしているのだそう。


(この点は、私もわかります。一流のプロだからこそ、自分の仕事に対しては、人一倍厳しいんです。そういった厳しさが、関係者から「気難しい」と思われたり、「わがままだ」と思われたりするだけなんです。でも、本当にわがままで気難しい人は、長続きしません。)


今までに出会った千人ほどのハリウッドスターや映画監督のうち、「二度と来るなannoy」と思った人は、たったの5人ほどだったそうです。

もちろん、「誰とは言いませんが」ってことでしたけどhappy01


話があちこち飛んで申し訳ないですが、映画界の今後について、キャメロン監督の「3D移行」予測に加え、『字幕映画から、吹替え映画が主流になるだろう』と仰っていました。

字幕映画を好んで見るのは、日本人だけだとか。

欧米に強い憧れを持っている日本人は、「俳優のナマの声を聞きたい」ということで、字幕映画を好むそうです。

それから、識字率の高さもあり、今までは字幕が主流で、吹替えはディズニーなどの子供向け映画が中心でした。

でも、最近は、識字率も低下していて (「自ら(みずから)」を「じら」と読んだり、「企てる(くわだてる)」を「きてる」と読んだり・・・。)、字幕離れも進んでいくだろうとのこと。


そして、人々の吹替えに対する抵抗がだんだんなくなってきつつあるそうです。

なるほど、時代の変化ですね。


まだまだ長くなるので、次回へ続く。

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